年間第24主日 B年

第一朗読『イザヤの預言』

イザヤ 50:5-9a

主イエスは、はじめてご自分の受難を語られますので、そのことに関係のある旧約時代の預言者イザヤの『主の僕(しもべ)の歌』を聞きます。"苦しみによる救いの神の計画"を"耳を開いて"信頼をもって"顔を隠さず"従う僕(メシア、キリスト)の心が、いろいろなたとえで表現されています。

第二朗読『使徒ヤコブの手紙』

ヤコブ 2:14-18

真の信仰がどういうものであるか聖ヤコブが教えてくださいます。結局、主イエスの他のいろいろなところ(特にマタイ25:31~)の教えと同じです。

福音朗読『マルコによる福音』

マルコ 8:27-35

聖書の大事なところです。主イエスは、はじめて自分がメシア(救い主)であるということを認めます。けれどもすぐ、軍隊的・政治的な救い主ではなく、苦しみによって救いをもたらすということを示され、ペトロや他の弟子たちの驚きが強調されています。あの時代のユダヤ人の考え方とキリストの教えとのはっきりした違いをあらわした言葉です。

けれどもそれだけではなく、キリスト信者もキリストのように苦しみを耐え忍び、苦しみを通して人類の救いに協力する者であるということをキリストは教えてくださっています。毎日の十字架は、人によっても時によっても違います。けれども、特別に苦しみを強く感じる時に、このキリストの言葉を思い出してください。

(文:キリストバル・バリョヌェボ神父)

参考文献

書籍『キリストへの新しい道』
著:キリストバル・バリョヌェボ神父

書籍『主日の聖書解説』
著:雨宮慧神父

冊子『聖書と典礼』について

毎週 主日のミサ で使われる冊子で、ミサで朗読される聖書箇所も書かれています。オリエンス宗教研究所 から発行されており、数週先のものまで各教会に置いてありますので、お近くのカトリック教会にてお求めください。