年間第19主日 B年

第一朗読『列王記』

列王記上 19:4-8

前の二つの日曜日と同じように、神が奇跡的に与えるものの話です。救い主がもっと素晴らしい食べ物を与えてくださったのは当然です。

第二朗読『使徒パウロのエフェソの教会への手紙』

エフェソ 4:30-5:2

私たちの願っている理想的なかたちは、ある聖人のようになるということだけではなく、よく歌っている聖歌のように、キリストのようなものになるということです。小さなキリストになりましょう。

どれほど、実際の私たちと違うだろうと落胆するのではなく、この神の呼びかけに応えるようにしましょう。

福音朗読『ヨハネによる福音』

ヨハネ 6:41-51

まず、先々週からの「命のパン(ご聖体)の説教」の続きであり、再来週まで続くことを自覚しなくてはなりません。

ご聖体を信じるには、特別な強い信仰が必要です。今週の福音朗読では、ユダヤ人にとって信じる妨げになることがあらわれてきます。約30年間、ガリラヤという小さな村の多くの人々にとって、イエスさまは自分たちの仲間のひとりの青年でした。ですから、「今」(ヨハネ6:42)急に突然、天から来たパンと信じるのが難しいのは当たり前です。

しかしながら、ヨハネ福音書に書いてあるとおり、イエスさまは、直接その妨げについて答えてくださいません。他の福音書の箇所と同じように、いろいろなやりとりのすべてが書かれているわけではなく省かれているところもあるでしょう。また既に、先週の日曜日の朗読(6:24-35)で、なぜ自分を信じるべきであるかの理由を与えてくださっています。それは、神の「認証」(6:27)を受けていて、神だけができる奇跡を行っているからです。

時々、イエスさまを道徳の先生として弟子になりたいと思う人がいますが、それだけでは足りません。理解できないことをただ信じることは、神様に教えられるということです。神の教えを受け入れる心が必要です。キリストは、自分に対する簡単な説明ではなく、再来週の日曜日に出てくるような、何も分からなくても信じると言うペトロのような信仰(ヨハネ6:68-69)を求めておられます。

その信仰を、ごミサの間、切に願いましょう。

(文:キリストバル・バリョヌェボ神父)

参考文献

書籍『キリストへの新しい道』
著:キリストバル・バリョヌェボ神父

書籍『主日の聖書解説』
著:雨宮慧神父

冊子『聖書と典礼』について

毎週 主日のミサ で使われる冊子で、ミサで朗読される聖書箇所も書かれています。オリエンス宗教研究所 から発行されており、数週先のものまで各教会に置いてありますので、お近くのカトリック教会にてお求めください。