カトリック宇部教会
〒755-0033 山口県宇部市琴芝町 1丁目1-59
0836-32-7575 0836-32-7580
info@ubecat.jp
主日のミサ:毎週日曜 9時00分から
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AD MAJOREM DEI GLORIAM - より大いなる神の栄光のために
カトリック宇部教会 のパイプオルガンは、フランス・アルザス地方に現存するバロック時代の名工アンドレアス・ジルバーマンのオルガンを手本とし、ボッシュ社が得意とするドイツ様式とフランスの伝統が融合した楽器と言えます。日本のカトリック典礼に考慮したストップ(音色)構成で、小型の楽器ながら、バロックから現代まで幅広い時代のレパートリーに対応することができ、ミサや演奏会などで使われています。
このページにある内容が記載された オルガンのしおり もご用意しておりますので、あわせてご利用ください。
「私たちの教会にパイプオルガンを」という願いが信徒たちの間で一気に膨らんだのは、1980年代のことでした。ちょうど、遠くない将来に聖堂建て替えを控えていたこともありました。そして、宇部教会出身の中井郁夫氏が、オルガン製作者を目指してドイツで修業中だったことも大いに関係しています。「新しい聖堂には中井さんの手でパイプオルガンを」を合言葉に、オルガン奉仕者、聖歌隊が中心となってオルガン基金が設立されました。ところが、1997年の新聖堂落成後は借入金返済を最優先するという教会の方針に沿って、オルガン設置計画は事実上凍結し、いつの間にかパイプオルガンの夢は、忘れられていったかのように思われました。
十数年後の2012年になってオルガン基金が再開されることになり、積立献金やバザーなどで少しずつ基金が増額されていたところ、2014年秋、あるご婦人から「音楽をこよなく愛した亡き娘が、納骨堂でいつもオルガンの音色を聴けるように」と、パイプオルガン指定献金の申し出があり、設置計画は一気に具体化しました。オルガン製作マイスターとなった中井氏の仲介で、ドイツのヴェルナー・ボッシュ社に製作を依頼し、組立、整音作業はボッシュ社技師と共に中井氏が担当することとなり「中井さんの手でパイプオルガンを」という長年の夢も実現することとなりました。
私たちのオルガンは、長年にわたる信徒たちの願い、中井氏のオルガンにかける情熱、そしてあるご婦人の亡き家族を想う愛情、これらのどれか一つが欠けても実現しませんでした。長い時を経て誕生したこのオルガンには、神の偉大な栄光をたたえるためというだけではなく、宇部教会とこの地に生きる全ての者、永遠の安息にある者を結び合わせるという特別な役割(ミッション)があると考えています。そのことを念頭に置きつつ、私たちは祈りのうちにこのオルガンを奏で、賛美の歌を絶えず捧げていきたいと思います。神に感謝。
パイプオルガン正面、演奏台の上部には「AD MAJOREM DEI GLORIAM」と記されています。これは「より大いなる神の栄光のために」という意味のラテン語で、オルガン、また教会音楽のめざすところを良く表しています。このことばは、信徒によるアンケートの結果を受けて決定されました。中央にはイエズス会の紋章があしらわれており、宇部教会が創立されて80年目にオルガンが設置されたことを記念しています。
Ⅰ Grand-Orgue | ||
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1. | Montre | 8' |
2. | Bourdon en bois | 8' |
3. | Prestant | 4' |
4. | Flûte | 4' |
5. | Doublette | 2' |
6. | Fourniture Ⅲ |
Ⅱ Récit Expressif | ||
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7. | Salicional | 8' |
8. | Bourdon | 8' |
9. | Vox céleste | 8' |
10. | Flûte à cheminée | 4' |
11. | Nazard | 2 2/3' |
12. | Flûte de bois | 2' |
13. | Tierce | 1 3/5' |
- Tremblant - |
Pédale | ||
---|---|---|
14. | Soubasse | 16' |
15. | Bourdon | 8' |
16. | Hautbois (2017年9月増設) |
8' |
Couplers |
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Ⅱ/Ⅰ,Ⅰ/P,Ⅱ/P |
音色を Youtube でもお楽しみ頂けるように、奉献記念コンサート(2015年10月)のライブ録音から ワルター「イエスは我が喜びのコラールによるパルティータ」を公開しています。