四旬節第3主日 C年(2016.2.28)

第一朗『出エジプト記』

読出エジプト 3:1-8a、13-15

モーセは、神に出会って使命を受けます。わたしたちも、それぞれ違った形で、神と親しく出会う必要があります。一人ひとり、自分に聞いてみましょう。「わたしは、神に出会っている」でしょうか?

聖書による神の名前

1. 旧約時代にあらわれる神の名前
Elohin(エロヒン)
創世記1:1など、ヤーウェの次に多く記述される。だいたい「神」と訳される。
El(エル)
ヘブライ語だけではなく、あの地方のいろんな国語で、「神」または「神々」を表わすことば。Elohin(エロヒン)の略。
Eli(エリ) / Eloi(エロイ)
Eli(エリ)は、ヘブライ語。マタイ27:46、詩編22:2。Eloi(エロイ)は、アラマイ語。マルコ15:24。両方ともだいたい「わたしの神」として訳される。Elohin(エロヒン)の略。
El Saday(エル・サーダイ)
出エジプト6:3など特にヨブ記には多く、40回ぐらい記述される。「全能の神」の意。
El Elyon(エル・エリオン)
イザヤ14:14、創世記15:22など、20回ぐらい記述される。「全てを超える神」の意。
Sabaoth(サバオス)の神
イザヤ1:24、詩篇46:7。ユダヤ人は夜空の星を整えられた軍隊のように思ったため「サバオス=万軍」とあらわしていた。現代、ある国のミサでは、「万軍の主」の代わりに「宇宙の主」と訳している。
YHWH(ヤーウェ)
出エジプト3:14など、数えられない程多く記述される。神がご自分の名前として教えてくださった名前。「私は自分で存在する」「存在する者」「私は在(あ)る」と言う意味。ユダヤ人はギリシャ語に翻訳した時(七十人訳聖書、BC250年~150年)に、いつでも「キュリオス」すなわち「主」と訳す。
2. イスラエル人の書き方
母音を書かず子音だけを書いた。(現代では昔と同じようにしています)
3. 従ってヤーウェの書き方
YHWH。(ローマ字にあてはめて)
4. キリストの前の時代
イスラエル人が YHWH の字を見て、尊敬のために「ヤーウェ」と言わず、全く違った言葉「アドナイ」と発音し始め、イエスもその習慣に従った。
5. 西暦後(AD100年頃)
母音を書き始める。そうすると YHWH 子音の上にアドナイの母音を書く。しかし Ya Ho Wa H を見てもアドナイという発音する。
6. 中世

ヘブライ語が良くできない人は Ya Ho Wa H を見て間違って「イェホバ」と発音し始め、その間違いが広がる。現代でも学者は揃って間違いであるとします。(例えば、Encyclopedia Americana)

※ 近年、教会では典礼の中にキリストと使徒たちの習慣に従って「ヤーウェ」を言わないように指示しました。その代わりに「主」と言います。

第二朗読『使徒パウロのコリントの教会への手紙』

一コリント 10:1-6、10-12

わたしたちは、自分の救いについて確信をもっているでしょうか。神の呼びかけと恵みを受けても、滅びることはありえると、神は、聖パウロのことばを通して、わたしたちに忠告をなさいます。

福音朗読『ルカによる福音』

ルカ 13:1-9

災いは回心への呼びかけであり、神は、わたしたちの回心をいつまでも待っておられると言うわけではありません。そのことをイエスは注意してくださいます。

(文:キリストバル・バリョヌェボ神父)

モーセと燃える柴
Moses and the burning bush by William Brassey Hole
William Brassey Hole (1900s)

参考文献

書籍『キリストへの新しい道』
著:キリストバル・バリョヌェボ神父

書籍『主日の聖書解説』
著:雨宮慧神父

冊子『聖書と典礼』について

毎週 主日のミサ で使われる冊子で、ミサで朗読される聖書箇所も書かれています。オリエンス宗教研究所 から発行されており、数週先のものまで各教会に置いてありますので、お近くのカトリック教会にてお求めください。