待降節第2主日 C年

第一朗読『バルクの預言』

バルク 5:1-9

キリストがもたらしてくださる救いに希望をおいて喜ぶようにというのが、待降節のメッセージです。この第一朗読によっても繰り返されています。ここでも、預言者たちがたびたびするように、時代によってずいぶん違う出来事を一緒に見て預言しています。ひとつはバビロン捕囚からの救い、もうひとつはキリストがこの世においでになり教会を与えてくださった救い、そして永遠の喜びの完全な救いです。これら3つ次元を預言者は一緒に見て、この素晴らしい歌を宣言します。

擬人化(『聖書と典礼』P3注釈)というのは、聖書でたびたび使われ、今も詩的な表現に使われるたとえのようなものです。大勢の人々の団体、国や大きな町をひとりの人間のように呼びかけることです。

第二朗読『使徒パウロのフィリピの教会への手紙』

フィリピ 1:4-6、8-11

この御ミサに集まっているわたしたちの前に、実際にパウロがあらわれて、朗読の言葉をおっしゃってくださるのと同じような気持ちで、わたしたちは朗読を聞くべきです。そのようにして、いつでも神のみことばを聞き、たびたび祈るべきです。

福音朗読『ルカによる福音』

ルカ 3:1-6

目に見える人間としての主の来臨のために準備するようにと、洗礼者ヨハネが活動を始めます。現代のわたしたちにとっては、主の降誕の時の来臨(わたしたちの心にキリストがおいでになる)のために準備するようにとの呼びかけになります。

(文:キリストバル・バリョヌェボ神父)

洗礼者ヨハネの説教
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Pieter Bruegel the Elder (1566)

参考文献

書籍『キリストへの新しい道』
著:キリストバル・バリョヌェボ神父

書籍『主日の聖書解説』
著:雨宮慧神父

冊子『聖書と典礼』について

毎週 主日のミサ で使われる冊子で、ミサで朗読される聖書箇所も書かれています。オリエンス宗教研究所 から発行されており、数週先のものまで各教会に置いてありますので、お近くのカトリック教会にてお求めください。